人間の絆(上・中・下) サマセット・モーム著 行方昭夫訳

 最近読んだ本で印象深かった物の一つが、サマセット・モームの人間の絆。

人間の絆〈上〉 (岩波文庫)

人間の絆〈上〉 (岩波文庫)

人間の絆〈中〉 (岩波文庫)

人間の絆〈中〉 (岩波文庫)

人間の絆〈下〉 (岩波文庫)

人間の絆〈下〉 (岩波文庫)

この中で、主人公の「人生とは何か?」という問いに、老詩人が「人生はペルシャ絨毯のようなもの。あの複雑な模様は、織手が自らの審美眼を満足されるためにあり、人生もまた、それぞれに満足する模様を織り込んでゆけばよい。」と言う、一つの答えを示すシーンがある。人はこうあるべきというある種の倫理観にとらわれがちな自分には、その言葉がとても新鮮に映り、なんだか肩の荷が降りた気がした。以来、事あるごとに思い起こしている一節になっっている。モーム、ナイス!